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Quiet Day

「BANANA FISH」二次元妄想小説サイト。

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明けましておめでとうございます 

ほとんどの記事が5年以上前という、こんな限界集落ブログによくぞお越しくださいました。
昨年はやっとこさアップしたSSにぽつぽつと拍手や一言コメントをいただき、本当にありがとうございます!

せめて何かのかたちでお礼を…と思いまして、正月休みを幸い、R18編の拍手画面にお礼SSをアップしました。
コメディタッチのとシリアス系の2本で、どちらもR18編が前提のデキあがってる二人です(笑)
ほんとにどちらも超短編なのですが、これでもゆうべひと晩かかりました…
きょうはほぼ完徹のまま、実家から帰る予定です。

まさに正月から何やってんだ状態ですが、拍手SSは設置時からやってみかったので、出来はともかくけっこう満足です。よろしければご笑覧下さいませ~

それでは、今年がみなさまにとってより良い一年になりますよう!
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Posted on 2016/01/02 Sat. 07:07 [edit]

category: お礼

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02

夜よ 夜よ 

「チルドレンズ・タイム」「チルドレンズ・タイム ~その後~」の続編です。
 チラリとですが文末に性的描写があるので、苦手な方はご注意を。


「よくでられたな、ブタ箱から」
「…知ってんだろ、ほんとは。人が悪いよ」
英二は目の前のやたら聡い金髪の友人を軽くにらんだ。

会えなかった互いの日々をさぐり合う会話。
だが彼が相手では、どうにも分が悪い。
ごまかすように、英二は大味なのり巻きをもうひとつつまんだ。
TVの画面では経済ニュースが流れている。

彼の死を伝えるTVニュース。
あのときの衝撃は忘れられない。
あの瞬間、英二の体のどこかが空ろになり、からっぽになった。
まるで肺から空気が、血管から血液が流れ出たかのように。

そして否応なく思い知らされた。
自分にとって彼を失うことはもはや不可能な、受け入れがたいことなのだ。
それに比べたら、ユーシスにナイフを向けるほうがずっとやさしかった。

━そんなこと、目の前の彼には決して言えないけど。

「ちょっと、ビールとってくるよ。飲むだろ?」
「ああ、英二」
アッシュが声をかけた
「ついでに教えてくれよ。そのアザはどうした?」

あまりに何気ない口ぶりに、英二の反応が一瞬遅れた。

「…アザ?」
「とぼけるなよ。
隠しもしないで、オレが気づかないとでも思ったのか?」

アッシュが立ち上がり、ゆっくりと近づいてくる。
口角だけ引き上げた冷たい笑顔で。
それは見慣れた、だが決して英二に向けられたことはない、アッシュの表情だった。

素早くアッシュの手が動き、カットソーの襟ぐりをぐいと押し下げる。
英二の左鎖骨の下に散らばる、うす赤いいくつかのアザ。
その反対側の胸元深くに、もうひとつ。

きしんだようなアッシュの声。
「これは?」
「これは…」

わかったよ、降参だ。
やっぱりきみに隠し事はできないね━
気軽に伝えるはずだった言葉は英二の喉にひっかかったまま、どうしても声にならなかった。

アッシュの翡翠のように冴えた緑の瞳が、真っ赤に燃え上がるかのように見えた。
「…っ誰にっ…やられたっ…?!」
唸るような声と共に、首の付け根がきつく締め上げられる。
その苦しさに英二が小さく咳込むと、我に返ったように圧迫する力がゆるんだ。

「誰にやられたんだ、英二?」
「…教えようがないよ。知らない奴だったんだ」
「シンか?」
「まさか、違うよ! シンは、気づいて助けに…」
「あいつの仲間なんだな」

英二は自分が墓穴を掘ったのに気づいた。
アッシュは焼きつくしそうな目で英二をねめつけ、さっと身をひるがえした。
テーブルに置かれていた銃を、素早くポケットにねじこむ。

「待って、アッシュ! どこ行くんだよ?!」
「お前には関係ない」
「関係あるよ! チャイナタウンに乗り込む気だろ?!」
「わかってるなら、そこをどけ」
「いやだ!!」

ふたりは玄関口でにらみあった。
英二は息を吸い、つとめて落ち着いた声を出そうとした。

「…何もなかったんだよ。
喧嘩を売られて、ぼくは自力で勝った。それだけのことなんだ。
きみが出ていくような話じゃない」
「喧嘩に勝った? ハッ、レイプされかけたの間違いだろ」
「同じことだよ。あれは…ただの暴力だった」

否応なく記憶がフラッシュバックする。
早口の聞き取りにくい英語。
頬にかかる、アルコールと煙草が混ざった息のにおい。

『いい子にしてろよ』
しゃがれた声でささやいて、あの男は片手で英二の口をふさいだ。
あの、汚れた爪━

わきあがる嫌悪感に、英二の顔が一瞬ゆがむ。
それをアッシュは見逃しはしなかった。

「…ぶっ殺してやる」
怒気もあらわに吐き捨て、アッシュは今度こそ英二を押しのけてドアを開けようとした。
ああもう。

「ダメだ、絶対に!!」
英二は全力でドアノブをつかんだ。

「やっと帰ってきたばかりなのに! 絶対に行かせないからな!!」
「英二、いい加減に…!」
「いい加減にするのはきみだよ! どうしてわからないんだ?!」

じれったさに、英二は地団駄を踏まんばかりだった。

「ぼくがどんな思いであのニュースを見たと思ってるんだ!
きみが死んだなんて聞かされて、どんな気がしたと?
あのときからずっと、きみが生きてるのかさえわからなかった。
ぼくが、どんな気持ちで…!」

まぶたの裏がちくちく痛む。
我慢しろ我慢しろ、ここで泣き出すなんて最悪だ。
英二は必死に自制心を取り戻そうとした。

「…あんな変態、もうぼくはとっくに忘れた。
死のうが生きようが、どうだっていい。
大切なのはきみのこと、きみが生きてここにいるってことだけだ」
「そういう問題じゃない」
どこか呆然と英二の爆発を見守っていたアッシュが、やっと口を開く。

「ああいう手合いは、必ず同じことをやる。
弱いとみくびっていた相手に反撃されて、ビビって大人しくなるとでも思うか?
そいつは、きっとまたおまえを狙う。
今度はもっと用心深く、周到に」
「シンがいるよ。彼は、部下の暴走を許さない」
「へぇ、随分とあのガキを信用したもんだな」
アッシュは目を細めた。

「おまえのシンへの信頼はともかく、オレは自分のやるべきことをやる。
身内に手を出されて、黙ってるようなボスはいない」
「ぼくはきみの部下じゃないよ、アッシュ。きみの友だちだ」
「そんなことわかってる!」
アッシュは苛立たしげに髪をかき回した。

「どうしてわからない、おまえを守るためだ!
一回逃げ切ったからって、次もうまくいくと思ってるのか?
身を守るためには攻撃するしかないんだ!」
アッシュは英二の顎をつかみ、乱暴に上向かせた。

「おまえは銃もナイフも使えない。
だから、オレが代わりにやる。
そのクソ野郎に、生まれてきたことを必ず後悔させてやる」
「…きみがそうやってぼくを守ろうとするように、ぼくもきみを守りたいんだよ」
英二は彼の怒りに気圧されないよう、瞳に力をこめた。

「嫌なんだ。せっかく帰ってきたきみが、また厄介事に巻き込まれるのが。
しかもそれが、ぼくが原因だなんて」
「厄介なんて思ってねぇよ」
「わかってる。でも、そう感じてしまうんだ」
「英二、もしユーシスに何か言われたなら…」
「違うよ。これは、ぼくの感情」
英二は小さく笑った。
顎にかかったアッシュの指をそっと外す。

「きみの感情は、違うね?
きみは…報復したがってる。
ぼくが忘れても、きみは絶対に忘れないし、絶対に許さない」

それがジャングルの掟なのか、それとも別の何かなのか。
英二にはわからなかったが、それでも自分たちのあいだに横たわる緊張感には気づいていた。
彼らの友情や信頼に関わらず、確かにそこに存在する張りつめた何か。

「おまえには、わからない」
アッシュがひびわれた声で言った。
「欲望のかたちも、その意味も、何ひとつ」

玄関のスツールに腰をおろし、顔を落とすようにうつむく。
「おまえにはわからないんだ」

玄関のスポットライトの淡い灯りが、彼の目に反射する。
英二がひそかに宝石より綺麗だと思っている鮮やかな緑の瞳が、ブルーに、灰色に、金色に、さまざまに色を変えた。

整いすぎた容姿に宿る、飼い慣らされない野生の心。
炎のような、このこわれもの。
ぼくが自分自身より大切だと思う、たったひとりの人。

今、ぼくが踏み出したら、何かが決定的に変わり、失われてしまうのかもしれない。

だけど、ぼくは知りたい。確認したい。
ぼくらのあいだに存在する、この火花は何なのか。

英二はアッシュの前にかがんで、彼と額を合わせた。
「ぼくが知らないなら…きみに教えてほしいよ、アッシュ」
ささやいて、前髪ごしに彼の額へそっとキスした。

さっとアッシュが顔を上げる。
信じられないという表情だ。
ふたりは至近距離で見つめ合った。
英二は意志の力だけで目をそらさずにいた。

「!!」

いきなり世界が反転する。
アッシュが英二をひっさらうように抱きかかえ、床に倒れ込んだのだ。
体を起こす間もなく、食いつくされるような激しいキスが降ってくる。

二人にとって、本当の夜が始まろうとしていた。

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Posted on 2015/10/24 Sat. 08:02 [edit]

category: BANANA FISH(創作)

thread: 二次創作小説(版権もの  -  janre: アニメ・コミック

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24

まずは導入編! 

アダルト・タイム話の導入編があがったのでアップします。
こちらは 『チルドレンズ・タイム』 時からほぼできていたようなものですが、18禁の本編はやはり手ごわい…
しかしタイムリミットがあるので、が、がんばります!
あ、18禁部分は導入編の末尾からリンクで別ページにとばす予定なので、お手数ですが本編の更新は導入編をご確認下さい。

なお、アップ後はまた休眠状態に入る予定なので、過去記事以外のコメント欄はクローズさせていただきました。
まことに勝手ながら、どうぞご了承下さい。
帰省時などにまた時間がとれたらちょこっと更新できればと思ってますが…うーむ、どうなることやら。

でも久しぶりの妄想炸裂垂れ流し作業は、やはりとても楽しい!!
自営業なので仕事絡みのSNS更新は割とひんぱんにやってるのですが、そちらではまず味わえないヨロコビです。
思えば、BANANA萌えを追求しながらたまにひとり焼肉しちゃったりしてた頃は、ほんとにすべてが自分のためという、何とも贅沢な時間の使い方してました。

しかし、今回頼みにしていたネカフェにはもうBANANA原作は置いてなくてショック!
かつて「YASYA」と「イヴの眠り」を一気読みした店だったのですが、その二作さえも撤去済…
成田美名子やひかわきょうこ等のLaLa系の作家さんも読み返したかったのに、そっちもアウト!
少年・青年まんがに比べて、女性向けにはスペースを割いてくれないんですねぇ。
青年まんがは家人も読むのでけっこう買ってるのですが、少女まんがは私だけなのでスペースの関係で購入を控えてるのです。あー、残念!

そんなわけで、原作と照合するとウソな時系列や設定が多々あるかと思いますが、どうぞご容赦を。
こんな話を書いてる時点で大ウソなんだから気にすんなアホ、とでも思っていただければ幸いです…

Posted on 2015/10/24 Sat. 07:53 [edit]

category: 雑記(BANANA FISH)

thread: 管理人日記  -  janre: アニメ・コミック

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24

忘れた頃にやって来る 

すっかりご無沙汰しております。
4年ぶり(!)の更新です。

新しい家族をもったり、その関係で自営業者になったりと、BANANAにくるくる回転していたあの頃から生活はすっかり変わりました。
しかしこのたび、実家の母がちょっとした手術をすることになりまして…
付き添いや雑用という使命があるにせよ、いきなり5日間のフリータイムをゲット!
ひゃっほぅ!!(母よ、スマン…)

というわけで、本日はこまごました用事と併せて、実家に放置してたマイPCのセキュリティ更新、各種パスワード確認や設定などに忙殺され、やっとこさ一息ついたところです。

さて、次にやることといえば、やはりSSの更新!
実はワタクシ、このブログで初めて二次小説というものに手を染めて以来、ぜひともやってみたかったことが…

そうです、いわゆる18禁小説 ですね。
(大事なことなので、大文字&赤字で言いました)
腹のくくりかたが甘い私は、ずっとその周辺をうろうろするような話しか書けなかったのですが、まあ4年もたてばそのへんの覚悟もできるというか。

何より、当時からふざけ半分で考えてた 『チルドレンズ・タイム』 のあとのアダルト・タイム話が形になりそうなので、この数日間で何とかアップまでこぎつけたいと思ってます。
1日の半分は病院に詰めてなくちゃアカンので、長いものは無理そうですが。
いちおう18歳以下もOKの導入編と、完全に18禁の本編に分けるつもりです。

「バナナでそれは受け入れられない」という方もいらっしゃると思うので(かつて私もそうでした)、基本的な注意事項や検索よけなどもこれから泥縄で勉強します!
BANANA本を処分してしまったから、ネカフェのコミックスでいくつかの設定を確認しとかないと!!

なんかもう色々とあたふたしてますが、アップ後はまた休業状態に入るので、悔いのないようがんばります!

それでは、本日までのコメントのお礼を下記で一気に…
 ↓          ↓
-- 続きを読む --

Posted on 2015/10/22 Thu. 23:32 [edit]

category: お礼

thread: 二次創作小説(版権もの  -  janre: アニメ・コミック

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22

プレゼント 

まぶしい。
目を閉じていても、光がまぶたを通して突き刺すようだ。

午後1時半。
アッシュは薄目をあけてデジタル時計の時刻を読み取り、
ふいにその日付に思い当たった。

8月12日。
オレの誕生日か。
彼が18歳になってから、もう半日以上が過ぎていた。

部屋に帰ってきたのは、すでにNYの朝のラッシュも終わる時刻だった。
どうせ夕方にはまた出るから起きていようと思ってたのに、
窓辺でつい横になってしまったようだ。
アッシュは夢うつつに、じりじりと照りつける夏の陽射しを意識した。

18歳になったからといって、どうということはない。
誕生日を祝うなんて習慣は、とっくに失われて久しかった。
彼はあらゆる意味で、ふつうの少年とは違う人生を歩んでいるのだ。
グリフィンが戦場へと去ったときから。

アッシュは久しぶりに、あの優しかった兄を心に思い描いた。
何もかもが狂いだす前のほんのわずかな年月、
グリフは自分の世界の中心だったのだ。
その後、正気を失ってさえも、
兄は光ある世界との繋ぎ目で、錨だった。

眠りと目覚めのあいだの世界をぼんやりただよっていると、
廊下から軽い足音が近づいてきた。
パタンとドアが開けられる。

「アッシュ、食事の用意が…」
呼びかけた英二の声が、ふいに途切れる。

自分の顔をのぞきこむ気配がした。
やがて彼は窓に歩み寄り、
音を立てないように静かにカーテンをひいた。
顔に差し込んでいた陽射しがさえぎられ、
浮かんだ汗が少しずつひいていく。

彼は戻ってくるとそっと手をのばし、
アッシュの湿った前髪をやさしくかき上げた。
あらわになった額に、すう、と風が気持ちよくあたる。

英二がささやいた。
「おやすみ、アッシュ」

そのまま彼は足音を忍ばせて、静かに部屋を出て行った。
その気配を背中で感じながら、アッシュはじっと動かずにいた。

『おやすみ、アスラン』

それは、遠い日の優しい儀式。

どこでも眠ってしまう小さな子どもに、
兄は笑いながらそうささやいて、
身をかがめ額にキスした。
きっと世界中で行われているはずの、ありふれた儀式。
それにどれほど焦がれていたか、今まで気づきもしなかった。

カーテンを通して差し込む夏の光は、おだやかで優しい。
外の騒音が遮断された部屋の中は、とても静かだ。
かすかに、英二が立ち動く物音が聞こえてくる。
アッシュは体の力を抜き、薄く目をあけた。

自分にとって英二は、いつかは返す贈り物だった。
それでいい。
悔いはない。
これほど戦い、これほど失ったあとに、
これほどの愛情を手にしたのだから。

アッシュは無意識に微笑んでいた。
それは、誕生日の少年にとてもふさわしい笑顔だった。

END


こんなんで申し訳ないけど、誕生日おめでとうアッシュ!!
いままでも、これからも、ずっときみを愛してるよ。

Posted on 2011/08/12 Fri. 22:35 [edit]

category: BANANA FISH(創作)

thread: 二次創作小説(版権もの  -  janre: アニメ・コミック

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12

肉食女子 

ご無沙汰しております、7月初の更新です^^;

先月から私の勤め先にも徐々に震災の余波が出始め、
売り上げ減→会議増→通常業務の停滞という流れに加え、
異動したてということで比較的ゆるやかだった業務が
ここにきてどーんと増加してまいりまして…

先週末も、会社から解放されたらすでに21時を経過。
もちろん夕飯はまだで、お腹ぺこぺこ。
「こんなときは肉だろ肉!」と思ったのですが、
ハンバーグとかでは今いち物足りない気分。

てなわけで、行ってきましたよ、ひとり焼肉へ!
会社とも家とも別方向の、上野くんだりまで!!
いえね、ちょっと前にネットで「ひとり焼肉用の店がオープン!」って
ニュースが流れたのを覚えていたもんで、つい。
ケータイで位置確認しながらの往訪だったのですが、
上野に不慣れということもあり、お店に辿り着くのに少々時間がかかりました。

店内はネカフェっぽく細かく仕切られていて、各席に小さなコンロがひとつずつ。
基本、肉は一枚ずつのオーダーで、注文紙に書いてお店の人に手渡す形式です。
私は肉を5種類、ごはん、カクテキ、ドリンクなどをオーダーしたのですが、
時間が遅くてすいていたのか、すぐさま全部もってきてくれました。
お味は…まあ、お安めの焼肉チェーン店の標準的な肉質ってとこですね。
とにかく気分が肉肉肉!!という感じだったので、
充分満足しながら焼きまくり、食らいまくり、みごと完食して店を出ました。
あ、気になるお会計は、トータルで1,800円足らずでした♪

ひとり焼肉

女子として越えんでもいいハードルを、またひとつクリアしてしまった気がするこの頃。
こうやって小爆発めいたストレス発散をしながら、
なんとか夏休みまで持ちこたえたいと思ってます。
そして必ずや、アッシュのバースデーにはSS更新を…!
え、ええ、公言したからにはやりますよ、何かを乗り越えた女として!!

Posted on 2011/07/27 Wed. 00:30 [edit]

category: 未分類

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27

プール 

「まあ、ここの住民で、あそこを利用したことがないだなんて!」

このところ、ずっと雨が降り続いている。
アッシュもその仲間たちも、自分には知らされない『用事』で、家をあけたままだ。

「あのプールはそりゃあすばらしいのよ、英二。
水質管理がしっかりされてるから水がやわらかくて、
あのイヤな塩素のにおいもしないの」

たまった写真の整理を終え、読みかけの雑誌も読みつくしてしまった。
いいかげん時間を持て余した英二は、
ふとスーパーでのミセス・コールドマンの熱弁を思い出し、
このアパートのプールを訪れる気になったのだ。

この建物のなかに、こんな立派なプールが隠されていたなんて。

英二は水に浮かびながら、ドーム型の天井を見上げた。
広々と贅沢な作りなのに、泳いでいるのは自分と年配の男性がひとりだけ。

この時間にきて正解だったな。
英二はひとり微笑んだ。
ビジネスマンが帰宅するには早いし、
主婦たちはちょうど夕食の支度を開始する頃合いだ。

夕日が差し込むプールの水を、
ゆったりした背泳ぎでかきわけるように進む。
泳ぐのは、ただ純粋に気持ちがいい。

英二が最後に泳いだのは、去年の夏だった。
まだアメリカにきたばかりの頃。

意識が水に溶け出し、記憶が散り散りに霧散していく。
 つめたい川の水面に
  降り注ぐ日光がきらめいて
   声が


「ひゃっほーー」
雄たけびのような歓声をあげて、真っ先にショーターが水に飛び込んだ。
アッシュ、英二がそれに続く。
三人とも、服を身につけたままだ。

何しろ初夏の気候の中、
男5人が車に詰め込まれ、走り続けてきたのだ。
着替えがどうこうより、まずほこりや汗を洗い流してしまいたかった。

英二は頭まで水にもぐり、ぷかりと浮かび上がって満足の吐息をついた。
夢見ていたのはまさにこれだと感じる。
つめたく澄んだ川の水に全身を浸すこと。
仰向いて水に浮かびながら、太陽のあたたかな光をまぶたに感じること。

「…すごく気持ちいい」
「だな」
素直な英二の感想に、傍らのショーターがにっと笑う。

「しかし川ってのは、水がつめたいもんなんだな」
「そうだよ、知らなかったの?」
「オレが知るかよ。生まれたときからNY暮らしで、
川で泳いだなんてのは、こないだのハドソン河が初めてだ」
「そうか…都会の子だったんだね、ショーターは。
ぼくは田舎の子だから、子どものころはよく川で泳いだよ」
「へぇ。それを言うなら、あそこにもカントリー・ボーイがいるぜ」
くいとショーターが親指でさし示した先では、
アッシュが水しぶきの少ない、きれいなクロールで泳いでいた。

「…いいフォームだね」
「ああ。まったく何をやらせても、しゃくにさわるくらい絵になりやがる」
ショーターの笑顔は、できのいい弟を自慢するそれに近い。
英二は目を細めて、まぶしい初夏の太陽を見上げた。
伊部とマックスは、ガソリンの補給がてら街へ買出しに行っている。
たぶん、あと1時間は戻ってこないだろう。

「あー、ところでな。あれは良くねぇよ、英二」
「え?」
「おまえ、目をつぶっただろ。銃を撃ったとき」
「あ…」

思い出した。
忘れっこない。
クラブ・コッドにトレーラーで突っ込んだとき。
あの日、英二は生まれて初めて銃で人を撃ったのだ。

「いいか、ドンパチのときに何があっても目をつぶるな。
やるにしろ、やられるにしろ、
しっかり目を開けて、何もかも見届けるんだ」
「うん」

英二は恥ずかしかった。
何もかも本当のことを見たいといったのは、自分なのだ。
それなのに。

「うん、わかった」
「よーし、いい子だ」
ショーターはくしゃっと顔じゅうで笑うと、
英二の頭をぐりぐりとなでた。

「ちょっ…やめろよ、子どもじゃないんだから!」
「んー、おまえって、うちのチームの二番手と同じくらいのサイズだなぁ」
「きみんとこの?」
「おう。ま、あのガキにこんな真似したら、間違いなく瞬殺されるけどな。
カメハメ波!とかいって」
「ドラゴンボールだよ、それじゃ」
英二は思わず吹き出した。
この陽気で世話好きな青年に、腹をたてるのはむずかしい。

「へくしゅっ」
ショーターは派手なくしゃみをした。
「あー、いけねぇ、体が冷えてきたぜ」
「大丈夫? いちど水からあがったほうがいいよ」
「だなぁ。よっこいせっ…と」
ざばっとしぶきをあげて、ショーターは岸によじのぼった。
「じゃあオレは、ちょっくら昼寝してるわ。
おまえらは楽しく遊んでろよ」
「はいはい、いい夢をね」
英二はひらひら手を振った。

抜き手をきって泳いでいたアッシュが、
濡れた髪を指でかき上げながらそばへやってきた。
「なんだ、年寄りはダウンかよ」
「またそんな…。まだ頭の傷が治ってないんだよ、ショーターは。
そういえば、きみのほうは平気?」
「ああ、もう何てことないぜ」
オーサーの弾丸がかすった肩を、ぐるぐる回してみせる。
「…ほんとにタフだよねぇ」
「なんだよ、そのあきれたような言い方は」
「ほめてるんだって…んっ!」
アッシュがぴっと水を飛ばし、英二が負けずにそれに応戦する。
ふたりは子犬がじゃれあうように、ざぶざぶと水をかけあい始めた。
平和な田舎町の人けのない川辺に、少年たちの快活な笑い声が響く。

この輝かしい初夏の太陽。
濃い影をおとす木々の緑。
金色の髪の友人の弾けるような笑顔。
英二のなかで、ふっと現実感が遠のいた。
まるで日本で思い描いていた、空想のアメリカにいるみたいだ。

「わっ!」
一瞬動きをとめた英二は、アッシュが浴びせた水しぶきをもろにかぶった。
目をぎゅっとつぶると同時に、平衡感を失った体がぐらりとよろける。
「英二!!」
とっさに手をのばしたアッシュに、英二は両腕でしがみついた。
ふくらはぎに痙攣のような痛みが走る。

「うわっ…おい、英二、そんなにしがみつくな!」
「ご、ごめん、でも、足がつっちゃって…」
こむらがえりをおこして焦る英二を、
アッシュはなぜか困ったように引きはがそうとする。
水の中でじたばたともがく二人の頭の上から、
おかしそうな笑い声が響いた。

「やれやれ、おまえら、オレが頼りなんだな。ん? そうだろ?」
ショーターの恩着せがましくも嬉しそうな口調に、
アッシュが眉をしかめる。
英二はアッシュにちらりと視線を流し、目配せを送った。
アッシュがにやりと笑って、小さくうなずく。

「ほれ、つかまれ」
無造作に差し出されたショーターの腕に、
ふたりは勢い良く同時にとびついた。
「わっ…このバカ!」
体勢を立て直すまもなく、
あっというまにショーターの身体は水に引きずり込まれた。
派手な水しぶきがあがる。

わっとばかりに笑い出したふたりに、
水面にぽかりと浮かび上がったショーターが怒ってかみついた。
「ふざけんなよ、このガキども!
このおにいさまのせっかくの親切を…っぷ!」
アッシュがその顔に、思いっ切り水をぶっかける。
「~ってめぇ、今日こそ勝負つけてやるぜ!」
「上等だ!!」

今度はショーターとアッシュの水の掛け合いが始まった。
その光景を笑いながら見ていた英二は、
まだひきつる足をなだめながら、ゆっくりと張り出し板のところへ泳いでいった。

いつかこの光景を思い出すとき、ぼくの胸は痛むだろう。
ふと、そんな予感が英二の胸をかすめた。
でも、夏の陽射しには魔法がある。

やがて遊び疲れた三人は水からあがり、木陰でごろりと寝転んだ。
服と身体を乾かしがてら、うとうとと昼寝をする。
素朴で贅沢な、昼下がりのひととき。

そうして大人ふたりが戻り、また車に乗り込む頃には、
英二の胸をよぎった予感はあとかたもなく消え去っていた。


『オレが頼りだろう?』
陽気な友人の声が、やさしく耳をなぶる。
嫌なことがひとつもない、奇跡のような一日。
陽光が降り注ぐ三人の世界に、
暗い影を落とすものは何一つなかった。

英二はゆっくりまばたきをした。
今なら言える。
あれはきっと、小説や映画でくりかえし描かれる
永遠によく似た幸福な夏の日だった。
あれからもう一年も経った。
まだ一年。

英二はゆらゆらと揺れる水の中で、
こじあけるように目を見開いた。
わかってる。
目は閉じない、何があっても。
きみが、教えてくれた。

ぼくはもっと強くなるよ、ショーター。
彼と並んで歩き、
彼の悪夢を追い払い、
彼の避難場所になれるほど、強く。
今は無理でも、いつか必ず。

照明のきらきらした明かりが目にしみる。
水面ごしに見える世界は
どこまでもゆらゆらと頼りなく、綺麗だ。

そろそろ帰る時間だ。
でも今はもう少しだけ、この水に漂っていたい。
大丈夫、彼が帰ってくるまでには部屋に戻り、
何もなかったように笑ってみせるから。
きっとそうするから━

水はすっぽりと英二を包みこみ、
からかうように、なだめるように、やさしく揺らしつづけた。

それは、懐かしい友人のあたたかな腕のようだった。

END


イラスト集のアッシュと英二の短編に、ショーターをプラスして妄想してみました。
だって、時期的にぜったい彼もいたはずだと思うんですよ!

Posted on 2011/06/20 Mon. 00:57 [edit]

category: BANANA FISH(創作)

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